美味しい佐賀のりのつくり方
ノリは、有史以前から食されてきた海藻で、現在、全国19府県で養殖されています。平成19年11月には、料理漫画「美味しんぼ」で、鹿児島県出水市のアサクサノリが紹介されるなど、食材としてますます注目されています。そこで、日本一のノリの生産地、佐賀県有明海で行われているノリ養殖の方法について紹介します。
ノリ養殖の行程
カキ殻糸状体管理
ノリ養殖は、まず、種づくりから始まります。種は、貝殻の中で育つ糸状体で作られます。そこで、1月~9月の間、カキ殻に潜り込ませた糸状体を陸上の水槽で培養します。
ノリ支柱立て込み
9月になるとノリ養殖に備えて、ノリの支柱の立て込みが始まります。
佐賀県では、「支柱式養殖」を行っています。これは、潮の干満を利用するもので、潮が引けばノリ網が一定時間空中に出ること(干出)により病気にかかりにくくなり、丈夫なノリを作るのに大変有効です。大潮、小潮などの潮の動きを見ながら、網の吊る高さを調整します。
採苗
10月頃、水温が下がると、カキ殻糸状体の中からノリの種が出てきます。この種をノリ網に付着させる「採苗(さいびょう)」を行います。採苗は、海面に30枚ほど重ねた網を張り、その下にカキ殻糸状体を入れた袋をぶら下げて行います。
育苗
ノリ網の汚れを落とす網洗い作業を行いながら、ノリ芽が大きくなるに従い、30枚ほど重ねていたノリ網を15→5→1枚と漁場に広げていきます(展開作業)。
冷凍入庫
ノリの葉長が3~5センチになったら、半数のノリ網を引き上げ、陸上で半乾燥した後、ビニール袋に密封し、冷凍網期の生産用として、マイナス20℃~25℃で保存します。
2期作養殖(秋芽網期、冷凍網期)
冷凍入庫作業が終わると、漁場に残した半数のノリ網を秋芽網として引き続き養殖
し、数回の摘み取りを行った後、一斉に網を撤去して、漁場を一旦空の状態にします。その後、保存していた冷凍網に張り替え、さらに生産を続けます。
養殖管理
病気の対策や品質向上のために適度な干出をさせたり、活性処理(酸処理)などの養殖管理を行います。
ノリの摘み取り
ノリの葉長が15cm前後まで育つと、ノリの摘み取り作業(摘採)を行います。1回摘採で、1枚のノリ網から板ノリ300~500枚分のノリが収穫されます。ノリの摘採間隔は、7~10日間で、通常、秋芽網は2~4回、冷凍網は、5~8回ほど摘採します。
ノリ網、ノリ支柱の撤去
例年、3月末頃にノリ網、支柱が撤去され、ノリ養殖が終了します。
